Dearest 2nd 〜Moon〜




─────その後。




吾郎の芸術の塊とも言えるバースデーケーキをつまみながら大晦日のド定番の紅白歌合戦を見て。



TVからのカウントダウンと共に新しい年を迎えて騒いで。




「ねーねー!!せっかくアヤヤもいるんだしさっ!
初詣行こうよ初詣ーーーっ★★★」





壱のひらめきにより、みんなでぞろぞろと近所の神社へ初詣へ行くことにした。





────…夜は深まり、当然ながら深夜。




既に神社には沢山の人が初詣に訪れており、除夜の鐘が鳴っている。


遅くにも関わらず、ライトアップされた神社は屋台を出したりと人混みで賑わっていた。




「───アヤヤーっ!!!!
見てみてーーっ!いっぱい屋台出てるよーっっ♪」



「わぁっ!ホントだぁ♪」



「何食べたぁい?♪」




「んー♪じゃあクレープっ♪」



「いいねいいねーっ!」



壱と彩は、楽しそうにそんな会話をしながら屋台に目を輝かせている。



……どうやら壱には一緒にはしゃぐいいパートナーが出来た様だ。




「───…さっき死ぬほど鍋とケーキ食ったじゃない……。」




マリアは後ろからボソッと溜め息を吐いて呆れている。




「……ま、いんじゃない?

……つか、壱に一緒にはしゃいでくれる相手が出来て良かったよね。」



「……吾郎。彩と猿を一緒にすんなって。」




「──ちょっとぉ純!!!!!
猿ってオレの事ぉ!?!?」



「───お、正解♪
ちょっとは知能が上がってきたか猿♪」



「───むっきー!!!!!!!」




怒り狂う猿に笑いながら境内への階段を登り、初詣に向かう。





─────チャリン…。





「………………」




お賽銭を入れ、何やら熱心に拝んでいる彩にフッと笑みが零れた。



……何をそんなにお願いしているのかな、なんて。






俺も賽銭を入れ、願い事をしてみる。





「…………」





……らしくないけど手を合わせ、真面目に願ってみたりなんかしてみた。

 



「行こっか♪」




全員が御参りが終わり、階段を降りている時





「───彩、何お願いした?」



「えっ?」




彩に声を掛けると、一瞬ウ~ンと首を傾げ





「────ひーみつっ♪

朝岡さんは何お願いしたっ?」



「───じゃあ俺も秘密っ♪」 





……結局お互いの願いを言わず、二人で笑いながら階段を降りて行った。







…………俺が何を祈ったかというと………






……そうだな、言ったら多分笑われるかもしれないけれど。

 






“今彩がお願いしてる願い事を叶えてやって”








……俺は君の横でそう願っていたんだよ。




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