Dearest 2nd 〜Moon〜
“着信;090XXXX…”
ディスプレイに表示されたのは、特に見覚えがない剥き出しの番号。
「?」
誰やろ…?
…────ピッ。
違和感も何もなく、軽い気持ちで通話ボタンを押す。
……と───…、
『もしも~し?』
聞こえてきた女の声に、更に首を捻る俺。
「……?あの…?」
誰ですか、と直球で聞くのも失礼かとしばし間を置く。
『───あ!!
もしもしっ!?!?純!?!?』
「え?」
俺の名前を知ってる?
相手は俺を分かったらしいが、俺は声を聞いてもやっぱり聞き覚えがない。
もしかしたらチカか、と思ったけど声のトーンからして違う。
「ええっと…ごめん…
……あの~…誰、なんやろか?」
気まずそうに尋ねると
『───あぁ!ごめんごめん!
名乗らないとビックリするよね!
あたし弥生~!』
「…え…」
────弥生?
電話越しに笑顔が浮かぶような明るい声は、懐かしい小学校の同級生。
浦 弥生からだった。