Dearest 2nd 〜Moon〜
「…………」
いつの間にか本の内容に吸い寄せられるように夢中になっていた。
外国での本格的な国際音楽祭。
写真からでも凛とした空気が感じ取れて、ついついじっくり見入ってしまう。
……いいなぁ、やっぱ外国。
また行きたいなぁ…。
つか帰りたい……。
まぁ無理か…と本を棚に戻そうと手を伸ばしたその時。
少し離れた場所から遠慮がちにこちらを見つめているのは……
「────……?
─────…彩!」
俺が呼ぶと、彩は驚いたのか一瞬ビクッと怯んだ。