Dearest 2nd 〜Moon〜


「……どうしたん、そんなとこで突っ立って?」




「………え?えーと…



朝岡さん真剣に本読んでたから……



何か声掛けていいのかなって──……。」






視線をキョロキョロ泳がせる彩。




その困ったような顔を見て、俺ってばどんだけ本に夢中になってたんだろうと思った。






「……あー、ごめんごめん。



つい気になるのあったら読みふけってまうからなぁ……。」






「……………




───朝岡さん……」





「ん?」






「…………。



ううん、何でもない……。」






「───?



変な彩やなぁ。




ほら、あっちに席取ってあるから行こう?」





「う、うん!!」





「あ、それとこれ買って来といたで♪」





「わー!ミルクティー!

ありがとー!!!!」






冷えているミルクティーを彩の目の前に見せれば、彩はパッと笑顔になる。





さりげなく背中を押していたけれど、その笑顔がいじらしくて、つい後ろから抱き締めたい衝動に駆られる。





無邪気にミルクティーを受け取るその手も、笑顔も、何もかもが愛しい。






…────ギュッ…






そう思えば、より一層強く胸が締め付けられる。





再確認する間でもなく、俺は変わらず君に恋をしていた。

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