Dearest 2nd 〜Moon〜



…───ピピピッ



ピピピッ───…




────翌朝早く。




室内でけたたましく鳴り響くアラーム音を止めるけども





「…ん…」





俺は睡魔を振り払えず、ついつい二度寝の体勢に。



日中はまだ暑苦しくて眠れないけれど、最近やっと涼しくなってきた朝方は気持ち良い。



あと5分、なんてウトウトしている時だった。





────♪…♪~♪…




「!」




味気ないアラーム音とは違うメロディーに、瞬時に目が覚める。



だって、このメロディーは。







【 新着メール1件 】





どんな性能がいい目覚まし時計よりも、うるさいアラーム音よりも。



俺には、一番目が冴える相手からのメール着信音。





「……彩……」






**/08/29 05:20
from: 桜井 彩
おはよう!
──────────

朝岡さんおはよう♪

今日もいい天気だね!

あたしは今日、
また夏休みの講習に行く為に早起きです(~_~;)

短大入試まであと少しだから頑張るよ~☆

朝岡さんは今日何するの?
また教えてね♪(^^)










彩からのメール。



ここのところ毎日交わしているメールは、嬉しいことにラリーが続いていた。


前のように用件だけ交わして終了って形ではなく、毎日次から次へと話題が変わってメールが続く。



以前と違って明らかに違う“変化”に、嬉しくて嬉しくて、口がみるみる緩んでいく。



眠気や気だるさは、一体どこへ行ったのやら。



起き抜けに届いた彩からのメールが、何より嬉しい。


最近目覚めて一番嬉しい出来事は好きな人から連絡が届いていること。



それは、小さい頃待ち望んでいたクリスマスプレゼントの感覚に似ていた。







**/08/29 05:20
to: 桜井 彩
おはよう
──────────

おはよう♪
早起きやなぁって思ったら講習やねんな☆

入試まであともう少しラストスパート頑張れ!

俺は今日小学校の頃の同窓会に行くよ。
今からめっちゃ楽しみ。









「……送信っと。

───って、うわ!!
飛行機ヤバ!」





起きるなり彩にメールを打ち返し、時間を見た途端に焦る。



それでもしっかり送信画面を見届けてから、すぐに家を飛び出した。



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