Dearest 2nd 〜Moon〜
「…───弥生?」
カツカツと高いヒール音を鳴らしこちらへ寄ってくるのは、間違いなく小学生の記憶とは違う弥生。
黒いサテンの上品なワンピースに耳には大きなフープピアス。
スラリとした身長から、かなり大人っぽい雰囲気を醸し出していて……
何だかこのBarに違和感なく馴染んでいる。
「やっほー純!☆
超久々ぁ♪」
「やっぱり弥生やんなぁ!!マジでめっちゃ大人っぽくなってるから見間違えてもうた。」
「んふふ、そりゃありがとさん♪
あっ、あたしシャンパンくださーい!!☆
あれ、純もグラス空いてるじゃん!何か飲む?」
「あっじゃあ同じやつでいいや。ありがとう。」
「いーえっ♪
んじゃ久し振りの再会にかんぱーい!☆」
─────カチンっ。
しゅわしゅわとグラス内で弾ける泡を堪能する暇もなく……
「…にしても~!!
こうやって直に会うのは何年振りだろぉね?」
「ん~…やっぱり小学校以来やから……
そりゃもう何十年やろなぁ~…」
「だよねぇ!!
いや申し訳ないけど純変わったわ!」
「えー?そうか?
でも中身子供のままやねんけど♪」
おどけて笑ってみせるも、弥生は真剣に俺をマジマジ見つめ……
「や、変わった!!!
何か雰囲気すんごい大人だもん!
何か小学校の時はひたすらやんちゃなイメージだけが残ってたんだけどねぇ~…」
「そ?やんちゃなんは今も変わらずよ♪
……ていうか弥生も変わったよな!」
「え?あたし?」
弥生は自分に指を当て、大きな目をパチパチ。
どうやら弥生自身はあんまり変わってない自信があったようだ。
「うん、何か綺麗になったっつーかな?
……ま、最後に見たの小学生やし、そりゃ大人っぽくもなるけどさ♪」
「…そ…そぉ…?」
思い出してくすくす笑うと、弥生はほんの少し顔を赤らめた。