Dearest 2nd 〜Moon〜
「───…弥生っ…」
「急がないとお昼どきは超~~~~混むよっ!
早く早くっ!」
「ちょっ…」
慌てる俺をよそに、弥生は鼻歌交じりで街中を歩いていく。
すれ違うカップルが同じように腕を組んでいるもんだから、余計に目がいってしまう。
しかも────…
────……ギュッ♪
……心なしか胸が当たってる気がするんですけど……。
これはこれでラッキー………って……いやいや違う違う。
ワザと?からかってる?
そんなに深い意味はないのか?
とりあえず……
「…弥生…あの、」
「────あ~~~~っ!
ホラね!予約しといて良かったぁ!!」
「え?」
悶々と考えている間に、どうやら目的地に到着したらしい。
胸を当てるサービス(←)を遠慮する前に、これまた自然に腕が離れていった。
「───いらっしゃいませー♪」
温かみのある店内は、何となく混み合う訳が分かる。
何もかもカントリー調で、小物にまでこだわりがあるからだろう。
テーブルからクロスから、店内はおしゃれで女性が好みそうな雰囲気だ。
「予約ありがとうな」
「いえいえ♪」
わざわざ予約席を取ってくれた弥生の行動力に感謝。
でも1つ気になるのは……
「───なぁ弥生。」
「ん~?」
「───あのさ……
何で予約3名なん?」