Dearest 2nd 〜Moon〜
─────…ドクッ…
一瞬目が合い口元を上げるぶんは
硬直して動けない俺を、まるで見下しているかの様な笑いに思えた。
「……え……?」
「ねっねっ純びっくりしたっ!?
あたしね、昨日の同窓会が終わった後、純と高山くんが知り合いって聞いて高山くんに連絡したの!」
若干興奮気味の弥生が俺を揺さぶるもんだから、頭が余計に混乱する。
そうか……
だからこういう摩訶不思議なシチュエーションになったのか…。
正直俺にすれば余計なお世話だったのだけれど、弥生はきっと善意でこうしてくれたのだと思う。
悪意はない。
分かっている。
分かってはいるんだけど……
「…や、えっと…
何かビックリっつーか拍子抜けっつーか……」
“別に会いたくはなかった”。
チラリと視線を向けるも、ぶんは特に混乱している様子はなく……
「…──そうですよね、まさかこんな所で朝岡さんともう一度繋がるなんて思ってもみなかったですよね。」
「………」
“縁がある”というのは、こういうことを云うのだろうか。
数奇な糸を手繰り寄せたのは俺だったのか、弥生だったのか、ぶんだったのか。
───…“運命”だったのか。