Dearest 2nd 〜Moon〜
「これ、ぶんの車?」
「そうですね、こっちだと電車の方が移動しやすい気がしますけど」
「へー…」
都内を走る車の中、不思議な再会を果たした二人の会話は、全くと言っていいほど弾まなかった。
新車なのかは知らないが、車好きだというのが見て分かる高級車。
俺はあんまり高級車に興味もないし、運転もむちゃくちゃ好きだと言うほうじゃないから、ぶんの高級車トークにも乗ってあげられないし。
……何だかな。
ぶんってこんな奴だったっけ?
「……朝岡さん。」
「ん?」
「……何も聞かないんですね。オレと弥生ちゃんのこと。」
ぶんは真っ直ぐ視線を前に向けたまま、俺に問い掛けた。