Dearest 2nd 〜Moon〜
そんな質問をしたのは、ぶんの態度がいかにもって感じだったからだ。
「……──あはは」
ぶんの乾いた笑いが妙に胡散臭い。
どうしてだろう。
黒い笑顔が怖く感じる。
「……何ででしょうね。
彩と……弥生ちゃんが重なる気がして。」
「…重なる?」
「───…そうです。
結局……
俺は誰かと付き合っても、その人と彩を比べちゃうんですよ。」
「……」
「言葉を変えれば身代わりみたいな……
だから弥生ちゃんには悪いけど、きっと付き合ってもしばらくは彩の面影を重ねてしまうと思うんです。」
「……」
ぶんはそこまで言うと、彩の番号が表示されたケータイを見つめた。