Dearest 2nd 〜Moon〜
“何で未だに彩のケータイ番号が”、なんて疑問をぶつけなくても分かっていた。
……───ぶんはまだ彩を想っている。
そしてきっと彩も。
「───…ははっ…
自分から別れを切り出しといて情けないっつーか。
別れた分まで俺は頑張らなきゃいけないのに…」
ハンドルに埋める顔は後悔に満ちていた。
「………だから
俺は無理矢理にでも前を向こうと必死なんですよ。
───…他の女を使ってでも」
「………」
俺は何一つかける言葉が思い浮かばず、ただ目を逸らした。