Dearest 2nd 〜Moon〜
「……あなただって人の事言えないじゃないですか…」
恐らく言われっぱなしに腹を立てたぶんは反撃に回った。
「何が?」
「あなただって彩を想いながらチカちゃんと……」
「───別れた」
「は?」
「チカとは……
もう……終わった。だいぶ前に。」
「…え…?」
ぶんは目を丸くし、信じがたいという表情をする。
……無理ないかな。
チカとは長かったから。
周りからするとそんな別れの雰囲気出してなかったし意外かもしれない。
───チカ………
お互いボロボロになりながらも終わらせた事をフッと思い返していると
「……それってやっぱり好きだからですか?
─────彩のこと。」
確信を突いてくるぶんの冷たい目は静かに俺を捕らえ、離さない。
それが一気に俺を現実に引き戻した。
「……ま、そうやな。結果的にそうなるな。」
「……」
俺も俺で白い火花を散らせていたに違いない。
やっぱり、コイツとは彩が絡んで来ると仲良くはなれない。
前もそうだった。
俺がチカとまだ別れてない時も、彩を好きだと吹っ掛けるとすぐ自分の彼女と別れて彩と付き合ったっけ。
……あの時は彩の幸せの為に、二人をくっつけようとワザとだったけど。
相変わらず……
敵対心剥き出しにする癖は変わってないなと思った。
俺には……
コイツは、やけに正義感が強くて苦手だ。