Dearest 2nd 〜Moon〜
「………彩、さ。」
「…な、なに…?」
────不安気に見つめてくる君さえも、愛おしい。
人間に理性なんてものが備わってなかったとしたら、
俺は今間違いなく彩に手を出していただろう。
────くしゃっ…
反動でその手を引っ込ませ、代わりに自分の髪を掴む。
「────…あー……
頼むわ~…もう……。
あんま俺の心臓止めるような事せんといて……」
「───…え……」
マジで、調子狂う。
可愛いよ。
可愛い過ぎるよ。
「──…見とれてて事故ったらシャレにならんな…。」
ついついポツリと出た本音に、彩は瞬時に猛リアクション。
「……なっ何言ってるの…朝岡さんのばか……っ!」
「んー、いやマジで事故ったら彩のせいやって!」
「やだっ!死にたくない!」
「死なせません♪
俺の運転は安全でテキトーで有名やから♪」
「やだ!何か安心出来ないそれ!!!!」
「あははは♪もう乗ってもうたからしゃあない♪
覚悟してシートベルト締めちゃって~♪」
「……もう~っ!!」
「───はい、問答無用で出発~♪」
俺は口を尖らせる彩に笑いかけ、車を動かした。