その息尽きるまで時間は無限
「〜〜♪〜〜♪」

「あっ、電話」


父さんのスマホに電話がかかってきた。




まぁ、電話くらいそこまでイレギュラーではない。

座りかけた腰を持ち上げ、父さんは別室に行った。


仕事かな。



「真、ちゃっちゃと食べなさい。学校遅れるよ」

「…ん」



本当は学校自体行きたくなかったが、仕方ない。





目玉焼きを口に押し込み、味噌汁をぐいっと飲み干す。




軽く支度して、2度と言いたくなかった「いってきます」を言って、呪いたい気持ちで学校へ向かった。
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