その息尽きるまで時間は無限
目が合う。
最悪だ。
二人っきりなんて。


「いたいた。」

まるで探していたような言い方。


ずんずん歩み寄ってくる。

ほんの1ヶ月半前まで、猫背でヨロヨロ煙のように歩いていたのに。


「ここ座るわ。話があんの。 3つくらい。 ん、あー、2つかも。わかんない。とりあえず聞いて。」


俺は何一つ喋っちゃいないのに、勝手の俺の前の浅木の席に座り、上半身を向けてくる。


ーーー何を喋るつもりだ。こわい、こわい。


「いち、お弁当食べないの?」

「…」


食べる訳ねぇだろ。

どうせお前がやったんだろ、知ってんだろ。


「ふふ、なんだっけ、ベリキュアのキャラ弁だから見せらんないんだっけ? あ、違う、埃をおかずにした弁当か。」

半笑いで語りかけてくる。

…あーーーめんっっっどくせ。

濡沢は椅子の横に突き出した足を組んだ。
ガリガリな、木の枝みたいな足。



「…どうせお前がやったんだろ、濡沢。」

「へ、しーらなーい。楓の趣味じゃないの?」

くすくす、なんとも愉快そうに笑う。

口は気味悪く歪んでいるのに、目が信じられないほどまっすぐだった。
まっすぐなのに、どこを見ているか分からない。


「…誤魔化すのも大概にしろよ!!」

木の机を爪でガリッとかく。
目の下あたりの筋肉が引き攣る。
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