その息尽きるまで時間は無限
「はーいはい。そんなに必死になられちゃ、さっすがの私でも言わないよ。…黎にも…言わないどこ。」


…口が水素のように軽そうなこいつを信用はできない、が、天秤を水平にすることなら俺にはできる。
いや、それしかない。


俺には清水の舞台から飛び降りるような気持ちで、口を開いた。







「…今までのストレスを、俺にぶつけていいから。」






濡沢は目を見開いた。



「…いじめて…いいから。 ほこりは…いくらでもいれていい。もったいねえけど…。わざとだって知ってても…いや、知ってるからこそ、あれは心に来るし。 お前も、わかるだろ?つか、1番わかるだろ? …本当に…このことだけは、言わないでくれ。」




やや頭を下げた。




条件提供。
これしかなかった。




「…己の身を呈してまで…?そこまでして?」


道端で見たことのない色の芋虫を見つけたときみたいな顔をしている。


…そうなんだ。

俺にとっては、そんだけ、本気で言われたくないんだ。

自分の身を売っても、どうしても。
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