星の名
「平野?」


誰かが遠くから声をかけてきた。

後ろを振り向くと、知らない男子が立っていた。


「あんた誰?」

「俺の事わかんないかなぁー」


「わかんない ってか知りたくない」



知らない男の事なんてどうでもよかった。

「俺、岩瀬 慎。今度隣の席になったんだぜ」

「だから何?」

「仲良くしようよ」

「は?」

「こんなとこで会ったのもなんかの縁だょ」
「もう友達だからな」
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