五覚魔術師 アルフィーネの備忘録
「はぁ。私が何故聖女様を虐めなければならないのですか。私の住む領地では魔物のことでとても困っているというのに。…あぁ、聖女様が討伐に積極的に参加されていない、ということでしたら構いませんことよ。誰でも死の恐怖には打ち勝てませんもの、まだ2回しか、討伐にご参加なさっていなくても、無理はありませんわぁ」
「なんだって!?」
「確か聖女様たち聖教会に討伐令が下されたのは3ヶ月前…」
「いくら何でもそれはサボり過ぎじゃないか?」
「その間、一体何をしていたことでしょう?」
「まさか遊び呆けていたとか?」
「それはいくら何でも…」
あ〜あ、ギャラリーが騒ぎ立ててるよ、聖女の無能さを。
「な、それは!」
「彼女は我の勉強のしすぎによる頭痛を抑えていてくれたのだ!何も悪いことをしていない!お前はどうだ!彼女に対する悪口や陰口は当たり前、時には同じ貴族、増しては人とは思えぬ非道の限り!もう見るに耐えん!」
いやアホ?阿保の子なんだね。自分から聖女の私物化してるって白状してるよ。聖女を輩出する国に代々守られてきた法典にはっきりと重罪だって書かれてたのに。聖女の存在する国では必ず全国民に配られてるから、誰でも知っているはずなんだけどな~
「私は何も言っておりませんしやってもいませんわ。もし心当たりがあるとすれば、彼女の異性に対する態度などを咎めていただけです。私の友人に、婚約者が盗られそうになっていると泣きつかれましたもの、咎めないはずがありませんわ」
「それは単に友達になっていただきたくて…!」
にしてもさぁ。転生者のヒロインってな~んで乙女ゲームの通りに事が運ぶって勘違いしているんだろ?この世界ではみんな自分の意思があって行動しているわけだし、例えば学力だってズルしない限り勉強しないと付かないってのに。
「ええい、これ以上彼女を責めるな!」
「ちょっとすみません、殿下」
「なんだ!?オレの話の邪魔をしやがって…なに!?それは本当か!?」
ついにこの馬鹿王子を止めるものが!?と思ったが、どうやら違うらしい。
キッッと鋭い目でクローディア嬢を見据え、高言葉を放った。
「やはり、お前が犯人だったか!仮にも元婚約者だったから信用していたというのに裏切りやがって!!」
「何の話ですか?」
「とぼけやがって!お前を聖女殺人未遂で投獄する!!」
「はい!?」
「なんだって!?」
「確か聖女様たち聖教会に討伐令が下されたのは3ヶ月前…」
「いくら何でもそれはサボり過ぎじゃないか?」
「その間、一体何をしていたことでしょう?」
「まさか遊び呆けていたとか?」
「それはいくら何でも…」
あ〜あ、ギャラリーが騒ぎ立ててるよ、聖女の無能さを。
「な、それは!」
「彼女は我の勉強のしすぎによる頭痛を抑えていてくれたのだ!何も悪いことをしていない!お前はどうだ!彼女に対する悪口や陰口は当たり前、時には同じ貴族、増しては人とは思えぬ非道の限り!もう見るに耐えん!」
いやアホ?阿保の子なんだね。自分から聖女の私物化してるって白状してるよ。聖女を輩出する国に代々守られてきた法典にはっきりと重罪だって書かれてたのに。聖女の存在する国では必ず全国民に配られてるから、誰でも知っているはずなんだけどな~
「私は何も言っておりませんしやってもいませんわ。もし心当たりがあるとすれば、彼女の異性に対する態度などを咎めていただけです。私の友人に、婚約者が盗られそうになっていると泣きつかれましたもの、咎めないはずがありませんわ」
「それは単に友達になっていただきたくて…!」
にしてもさぁ。転生者のヒロインってな~んで乙女ゲームの通りに事が運ぶって勘違いしているんだろ?この世界ではみんな自分の意思があって行動しているわけだし、例えば学力だってズルしない限り勉強しないと付かないってのに。
「ええい、これ以上彼女を責めるな!」
「ちょっとすみません、殿下」
「なんだ!?オレの話の邪魔をしやがって…なに!?それは本当か!?」
ついにこの馬鹿王子を止めるものが!?と思ったが、どうやら違うらしい。
キッッと鋭い目でクローディア嬢を見据え、高言葉を放った。
「やはり、お前が犯人だったか!仮にも元婚約者だったから信用していたというのに裏切りやがって!!」
「何の話ですか?」
「とぼけやがって!お前を聖女殺人未遂で投獄する!!」
「はい!?」