【完結】七年越しの初恋は甘く熱く、ほろ苦く。

「絵梨沙、それは……本気で言ってる？」

　三国くんのその真剣な目に捕まえられてしまうから、離せそうにない。

「本気だよ。　私は三国くんのことが、好きなんだ」

「……絵梨沙」

「私はずっと……七年前からずっと、三国くんのことが好きなんだ。　七年間ずっと、三国くんのことが忘れられなかったよ」

　私はそう口にして、再びアイスカフェラテのストローを口にする。
　私は三国くんのことが好きだと告白したことで、ちょっとスッキリした気がした。

「絵梨沙、それって……そういうことでいいのか？」

「え？そういうことって……？」

　よくわからないくて聞き返すと、三国くんは「あ、その、両想い的なことで……合ってる？」と聞き直してくれる。

「あ……うん。　そういうことに、なるのかな？」

　そういうことで……いいんだよね？　私もそういうことでいいと、思ってるんだけど……？

「……良かった」

「え？」

「絵梨沙が俺と同じ気持ちだったって知って、俺も嬉しいと思ってるから」

　そう言われた私は、急にドキッとして思わずアイスカフェラテを思い切り飲み干してしまった。

「そ、そうだね。……私も、嬉しいよ」

　勘違いだと思ってた。三国くんが私のことを好きな訳はないと、そう思っていた。
　これは本当に現実……なのだろうか。

「これって……夢なのかな？」

　そんな私の呟きに三国くんはクスッと笑うと「夢なんかじゃないって」と言っている。

「そ、そうだよね。現実だよね」

「そう。俺と絵梨沙は両想い」