【完結】七年越しの初恋は甘く熱く、ほろ苦く。
私はそれを金町さんから言われて「……だといいんですけど」と答えた。
「ねえ、どっちから告白したの?」
「告白ですか? ああ……向こうからですね」
「きゃー!いいなあ!」
金町さん、なんか楽しそうなんだけど。
「こんなこと言うのもあれなんですけど……彼、私の初恋の人だったんですよね」
「え、初恋?」
「はい。大学生の時、ずっと彼のことが好きだったんです」
「ええ、そうなの? ていうことは、初恋が叶ったってこと?」
そう言っていいのかはわからなかったけど、そういうことになるのかな……?
「まあ……叶ったことで、いいんですかね」
「おめでとう! 素敵な人そうだし、幸せにしてもらいなね」
「あ……はい」
三国くんと付き合い始めてから数日。私は本当に幸せな日々を送っていた。
弁護士という仕事柄忙しい三国くんだけど、忙しい中でも時間を作ってくれて、まめに連絡を取ってくれていた。
本当に優しくて、毎日「好きだ」と言ってくれるから、本当に愛を感じている。
「結婚とかすることになったら、ちゃんと報告するのよ!」
「結婚ですか? いえ、まだそんな予定はないです」
「いやいや。意外とすぐになんてことも、あるんじゃない?」
「そう……ですかね」
結婚か……。三国くんとの結婚とかまだ全然かんがえてはないけど、いつか結婚出来たらいいな、とは思う。
でも私たちはまだ付き合ったばかりだし、私たちらしく、少しずつゆっくりと愛を育んでいきたいと思っている。