失恋には、甘いものより橋立君。
それにしても遥香のモテ期はいつ終わるんだ…。

小学校高学年の時からずっとモテていて、今も男の子達からの好意は絶えない。

そんなモテモテな遥香と同様に、同じく響もモテまくっている。

しかし、告白されるたびに響はいつもウソをついて、彼女がいるから無理と言っているらしい。

ホントは彼女なんかいないくせに。
好きな人すらいないくせに。

響がそんなウソばかりつくせいで、仲の良い女の子は私一人しかいないから、私と響が付き合っていると周りに誤解されている。

そのせいで私は女子たちの嫉妬により、体操服にお茶をかけられていたり、筆箱の中に砂を入れられていたり、いじめられていた。

でもそんなある日響は、クラスの皆に向かって、

「莉乃は妹のような存在だ。もうこれ以上莉乃に嫌がらせをするな。」

と言ってくれたおかげで、誤解は解け、すぐに学年全体にも広まり、私は嫌がらせを受けなくなった。
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