愛を伝えていたら…
バンッとドアをしめて、ドアにもたれ掛かると、お母さんの

「お風呂に入りなさい!」

という声が聞こえたけど、私は無視をした。

もう!思い出させないでよ!気持ち悪い。

さっき知らないオッサンにされたことが鮮明に蘇ってきて、気分がわるくなった。 

胸を触られたあの感覚と、たばことお酒の匂いが入り交じったあのキスの唇の感覚が、まだ残っている。

あぁ。気持ち悪い。最悪だ。

まだ彼氏が出来たこともなく、キスだってしたことがなかったのに、見知らぬオッサンに奪われてしまうなんて...。

はぁー。 
もしかして、卓哉に酷いことを言ったバチが当たったのかな...。

そんなことを考えながら、私はうとうとして、そのまま眠りについてしまった。
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