最悪な結婚のはずが、冷酷な旦那さまの愛妻欲が限界突破したようです
ごくり、と飲み込む音がいつもより大きく聞こえるのは気のせいなのか。腰に回した腕は力強く、逃げられない。
やがてすべての水を飲んだからか、貴治さんの唇が離れた。
「はっ」
無意識に大きく息を吸う。そんな私を貴治さんは余裕たっぷりに見つめ、頬を撫でた。
「結局、水を飲ませられてなかったからな。まだいるか?」
「もう……結構です」
蚊の鳴くような声で答える。酔いが醒めるどころか、余計に酔ってしまいそうだ。
「遠慮しなくていい」
貴治さんがまたグラスに口をつけるので、私はかぶりを振った。
「していません。もう大丈……んんっ」
最後まで言わせてもらえず、唇が重ねられる。どうやらグラスに入っていた分の水を飲み切るまでは、解放してもらえないらしい。
観念して、貴治さんのジャケットをぎゅっと掴み、受け入れる姿勢を見せる。最後の一滴を飲み干したタイミングで離れようとしたら、改めて口づけられる。
「あっ」
唇の間に舌先が添わされ、びくりと体が震える。恐怖でも嫌悪でもない。
「臨」
自覚があるのか、ないのか。艶のある声で名前を呼ばれ、水を口移しされたときと同じように唇の力を緩めた。今度は水ではなく、ぬるっとした肉厚の舌が進入してくる。
どうしたらいいのかわからず硬直していると、彼の舌先が私の舌先に触れた。
やがてすべての水を飲んだからか、貴治さんの唇が離れた。
「はっ」
無意識に大きく息を吸う。そんな私を貴治さんは余裕たっぷりに見つめ、頬を撫でた。
「結局、水を飲ませられてなかったからな。まだいるか?」
「もう……結構です」
蚊の鳴くような声で答える。酔いが醒めるどころか、余計に酔ってしまいそうだ。
「遠慮しなくていい」
貴治さんがまたグラスに口をつけるので、私はかぶりを振った。
「していません。もう大丈……んんっ」
最後まで言わせてもらえず、唇が重ねられる。どうやらグラスに入っていた分の水を飲み切るまでは、解放してもらえないらしい。
観念して、貴治さんのジャケットをぎゅっと掴み、受け入れる姿勢を見せる。最後の一滴を飲み干したタイミングで離れようとしたら、改めて口づけられる。
「あっ」
唇の間に舌先が添わされ、びくりと体が震える。恐怖でも嫌悪でもない。
「臨」
自覚があるのか、ないのか。艶のある声で名前を呼ばれ、水を口移しされたときと同じように唇の力を緩めた。今度は水ではなく、ぬるっとした肉厚の舌が進入してくる。
どうしたらいいのかわからず硬直していると、彼の舌先が私の舌先に触れた。