最悪な結婚のはずが、冷酷な旦那さまの愛妻欲が限界突破したようです
第六章
ごく自然と目が覚め、眩しさに布団の中に潜ろうとする。昨日、カーテンを開けたまま眠ったのかな? もう少し、寝ていたいのに……。
しかし次の瞬間、がばりと上半身を起こした。肌寒さを感じたのと同時にここがパーティー会場となったホテルのスイートルームだであることを把握し、再度ベッドに身を沈めた。
そこで貴治さんがいないことに気づく。先に起きてシャワーを浴びているのか、リビングにいるのかな。
酔いがすっかり抜けて冷静になると、我ながら普段では考えられないくらい大胆な行動をとっていた。恥ずかしさで頭が沸騰しそうだ。できれば記憶を抹消したい。
貴治さんは、どう思ったんだろう? そもそも、どうしてこんなことになったんだっけ?
記憶をたどるのが怖いような気になるような、矛盾を抱えながらもひとまず体を起こし、ガウンを羽織る。脱がされて、ベッドの中で抱き合ったのは覚えているし、彼に触れられた感触も残っている。
でも、その後が曖昧だ。経験はないけれどが、体への違和感も特にないので、おそらく最後まではしていないのだろう。
安堵して、けれどなぜか落胆している自分もいる。とにかく、いつまでも寝室にこもっているわけにはいかない。
昨日、ドレスの前に着ていた服は、クリーニングされ部屋に届いていた。おそらくお母さんが手配していたのだろう。そういうところまで気が回らないから、いつまでも認められないのだ。
しかし次の瞬間、がばりと上半身を起こした。肌寒さを感じたのと同時にここがパーティー会場となったホテルのスイートルームだであることを把握し、再度ベッドに身を沈めた。
そこで貴治さんがいないことに気づく。先に起きてシャワーを浴びているのか、リビングにいるのかな。
酔いがすっかり抜けて冷静になると、我ながら普段では考えられないくらい大胆な行動をとっていた。恥ずかしさで頭が沸騰しそうだ。できれば記憶を抹消したい。
貴治さんは、どう思ったんだろう? そもそも、どうしてこんなことになったんだっけ?
記憶をたどるのが怖いような気になるような、矛盾を抱えながらもひとまず体を起こし、ガウンを羽織る。脱がされて、ベッドの中で抱き合ったのは覚えているし、彼に触れられた感触も残っている。
でも、その後が曖昧だ。経験はないけれどが、体への違和感も特にないので、おそらく最後まではしていないのだろう。
安堵して、けれどなぜか落胆している自分もいる。とにかく、いつまでも寝室にこもっているわけにはいかない。
昨日、ドレスの前に着ていた服は、クリーニングされ部屋に届いていた。おそらくお母さんが手配していたのだろう。そういうところまで気が回らないから、いつまでも認められないのだ。