最悪な結婚のはずが、冷酷な旦那さまの愛妻欲が限界突破したようです
シャワーを浴びる予定なのに、服を脱ぐ力も入らない。
私、ばかだ。 彼と想いを通わせ合った気がして、私自身を求められていると感じていた。
どうして貴治さんが私との関係を末永さんに話していたのかは、わからない。でもひとつだけ言えるのは、貴治さんにとって私は、別れるのが決まってる契約妻のままだ。忘れていたわけじゃない。ただ、私が彼に惹かれてしまっただけだ。
『やめろ。臨には手を出していない。出せるわけないだろ』
『酒も入っていた。普通じゃなかったんだ』
よかった。末永さんの言う通り、彼と一線を越えたら戻ってこられないところだった。きっと今よりもずっとショックを受けて、苦しんでいた。
それがわかっていたから、貴治さんも最後までしなかったのだろう。
昨日はふたりともお酒を飲んでいて、お互いに感情が昂ぶってしまった。だから、あんな間違いが起こったんだ。
結論づけて、胸がズキズキと痛む。
熱いシャワーを頭からひたすら浴びた。
『臨』
愛おしげに名前を呼ばれて、勘違いしちゃったんだ。
キスの余韻がまだ残る唇を、指でそっと撫でる。
『一緒にいて……くれますか?』
『臨が望んでくれるのなら』
大人なんだから。真に受けてどうするの。貴治さん、最初に言っていたじゃない。
私、ばかだ。 彼と想いを通わせ合った気がして、私自身を求められていると感じていた。
どうして貴治さんが私との関係を末永さんに話していたのかは、わからない。でもひとつだけ言えるのは、貴治さんにとって私は、別れるのが決まってる契約妻のままだ。忘れていたわけじゃない。ただ、私が彼に惹かれてしまっただけだ。
『やめろ。臨には手を出していない。出せるわけないだろ』
『酒も入っていた。普通じゃなかったんだ』
よかった。末永さんの言う通り、彼と一線を越えたら戻ってこられないところだった。きっと今よりもずっとショックを受けて、苦しんでいた。
それがわかっていたから、貴治さんも最後までしなかったのだろう。
昨日はふたりともお酒を飲んでいて、お互いに感情が昂ぶってしまった。だから、あんな間違いが起こったんだ。
結論づけて、胸がズキズキと痛む。
熱いシャワーを頭からひたすら浴びた。
『臨』
愛おしげに名前を呼ばれて、勘違いしちゃったんだ。
キスの余韻がまだ残る唇を、指でそっと撫でる。
『一緒にいて……くれますか?』
『臨が望んでくれるのなら』
大人なんだから。真に受けてどうするの。貴治さん、最初に言っていたじゃない。