最悪な結婚のはずが、冷酷な旦那さまの愛妻欲が限界突破したようです
「結婚したからって無理しなくてもいい。約束は守る」
しかし彼の言葉に私は動きを止めた。
「え?」
「媚びを売る必要はないと言っているんだ。俺にどう接しても君にメリットはない」
続けられた内容に、ようやく彼の考えを理解する。しかし、こちらの意図とはまったく異なる受け止められ方をしていたので、目をぱちくりとさせた。
去ろうとした足を止め、再び彼を見下ろす。
「自惚れないでください」
ぴしゃりと返すと、今度は私の切り返しに貴治さんが目を瞠った。
「まったく。どこまで疑心暗鬼なんですか。結婚しているからとか、契約があるからとか関係ありません。目の前で調子が悪そうな人がいたら心配するし、自分にできることがあったら力になりたいと思う。私はそういう人間なんです」
続けて彼に強引に体温計を差し出す。
「測れないほどつらいなら、測って差し上げましょうか?」
笑顔で告げると、貴治さんは渋々といった感じで受け取り、熱を測る。ピピッと音がして確認する受け取る と、【38.9℃】と表示されていた。
「高いですね。寒気は?」
「いや。むしろ熱い」
それならやはり氷枕を使った方がいいだろう。彼の頭の下に置こうとしていると貴治さんがゆっくりと体を起こした。
しかし彼の言葉に私は動きを止めた。
「え?」
「媚びを売る必要はないと言っているんだ。俺にどう接しても君にメリットはない」
続けられた内容に、ようやく彼の考えを理解する。しかし、こちらの意図とはまったく異なる受け止められ方をしていたので、目をぱちくりとさせた。
去ろうとした足を止め、再び彼を見下ろす。
「自惚れないでください」
ぴしゃりと返すと、今度は私の切り返しに貴治さんが目を瞠った。
「まったく。どこまで疑心暗鬼なんですか。結婚しているからとか、契約があるからとか関係ありません。目の前で調子が悪そうな人がいたら心配するし、自分にできることがあったら力になりたいと思う。私はそういう人間なんです」
続けて彼に強引に体温計を差し出す。
「測れないほどつらいなら、測って差し上げましょうか?」
笑顔で告げると、貴治さんは渋々といった感じで受け取り、熱を測る。ピピッと音がして確認する受け取る と、【38.9℃】と表示されていた。
「高いですね。寒気は?」
「いや。むしろ熱い」
それならやはり氷枕を使った方がいいだろう。彼の頭の下に置こうとしていると貴治さんがゆっくりと体を起こした。