幽霊学級
キッチンでは母親が目玉焼きを焼いているいい香りがしてきている。
「じゃ、行ってきます」
僕はその背中に声をかけてカバンを手に持った。
「気をつけて行ってくるのよ」
「はぁい」
その返事をしたときにはすでにキッチンを出ていたのだった。
☆☆☆
30分早く家を出るといつもと少しだけ景色が違って見えた。
毎日散歩している老婦人の姿は今日はまだ見えない。
いつも僕を途中で追い抜いていく赤い自転車のお姉さんの姿もないし、空はまだ少し白い。
街も心なし静かな感じがする中、僕は功介の家へと急いだ。
いつもの曲がり角まで逆方向から北から、左へ曲がる。
そこから真っ直ぐ歩いてすぐのところに赤い屋根の一軒家が見えた。
相変わらず雑草は生え放題で、一歩庭に踏み入るのを躊躇してしまう。
僕は塀の手前で立ち止まって耳を澄ませて中の様子を確認した。
「今日はなにも聞こえてこないな……」
「じゃ、行ってきます」
僕はその背中に声をかけてカバンを手に持った。
「気をつけて行ってくるのよ」
「はぁい」
その返事をしたときにはすでにキッチンを出ていたのだった。
☆☆☆
30分早く家を出るといつもと少しだけ景色が違って見えた。
毎日散歩している老婦人の姿は今日はまだ見えない。
いつも僕を途中で追い抜いていく赤い自転車のお姉さんの姿もないし、空はまだ少し白い。
街も心なし静かな感じがする中、僕は功介の家へと急いだ。
いつもの曲がり角まで逆方向から北から、左へ曲がる。
そこから真っ直ぐ歩いてすぐのところに赤い屋根の一軒家が見えた。
相変わらず雑草は生え放題で、一歩庭に踏み入るのを躊躇してしまう。
僕は塀の手前で立ち止まって耳を澄ませて中の様子を確認した。
「今日はなにも聞こえてこないな……」