幽霊学級
「功介はきっとまだ家にいます。助けてください!」
すがるように言う僕をカンナちゃんが驚いた顔で見つめていたのだった。

☆☆☆

「もう、本当にこの子は……!!」
連絡を受けて警察署へ駆けつけてくれた母親は泣き出してしまいそうな顔で僕を抱きしめた。
隣にカンナちゃんがいるからやめてほしかったけれど、もし功介の親に捕まっていたらと考えると、自分がどれだけ恐ろしいことをしてしまったかわかって、なにも言えなくなってしまった。
「こういうときはすぐに大人の人に相談しなきゃダメじゃないの! でも、よくやったわね。女の子を助けるなんてヒーローじゃない」
少し落ち着いてきたとき母親はそう言って僕の頭をくしゃくしゃとなでた。
それから僕は開放されたけれど、カンナちゃんはまだ警察署へ残るみたいだ。
もう家にはいられないから施設に入ることになるかもしれないと、聞いていた。
< 66 / 118 >

この作品をシェア

pagetop