幽霊学級
「だろうな」
淳が体を元に戻したのでホッと息を吐き出す。
それでも淳からの威圧的な雰囲気は解けなくて、僕は緊張しっぱなしだ。
「な、なにがあったのか教えてくれる?」
聞くと淳はまた僕を睨んできた。
どうして質問するだけで睨まれなきゃいけないんだと思ったが、ふと、淳は吊り目なのかもしれないと思った。
今までだってずっと睨まれていると思っていたけれど、四六時中睨み顔でいるのは疲れてしまう。
もともとそういう顔立ちなんだとしたら、淳も悪気がなかったことになる。
「あ、あのさ、君って実は吊り目?」
「はぁ? 今そんなこと関係ねぇだろ!」
「ご、ごめん」
「でもまぁ、確かに吊り目かもな。よく怖いって言われるし」
そう言ってまばたきをする淳はどこか愛らしく見えて、笑ってしまいそうになった。
怖い顔で怖い声色で気持ち悪いと言われてきたから、淳=近づいちゃいけない存在。
< 73 / 118 >

この作品をシェア

pagetop