白雪姫の王子様
「みんなと、同じことがしたい……」

みんなと、同じこと。

「あ、学校は無理なのは分かってるよ」

どこか、寂しそうな雪。

「放課後に、みんながやってること、かな」

「放課後に、俺たちが……?」

「うん。それを一緒にやりたい」

「いいじゃん!」

莉子が、ぱっと明るい声を出す。

「放課後……何してたっけ、俺ら」

翔が首を傾げる。

確かに、言われるとよく分からない。

「カフェ行ったり、買い物したり、ゲーセンとか、プリとか?」

「映画とか、カラオケも行くかも」

雪の目が、輝く。

「じゃあ、全部やろう!」

三人とも楽しそうに、盛り上がっている。

でもーー

「待て」

そんな簡単じゃないんだ。

「なんだよ」

俺の言葉に、翔は不満そうな表情をした。

「雪、そんな一気に動けるわけねぇだろ」

そんな俺の言葉に、雪はうつむく。

雪にとって、俺の言葉がつらいのは分かっている。

でも、現実的に考えないといけない。

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