ゲームでバグりやすい私は、転生してもバグ(の神様)に好かれる
「ねぇ、何でここにいるの?」
焔は威圧的にメルギアに向かって言った。
腕を組み仁王立ちをして、正座をしているメルギアを見下ろした。
「一旦、『森の中に捨てられていた犬』っていう設定でやり過ごしたけど。」
「俺は本気なんだっ!弟子にしてくれっ!」
メルギアは声を荒げ、真剣な眼差しで焔を見つめた。
「魔王軍は、どうするの?」
「あぁ、あいつらは俺の魔法で作り出されただけだから、大丈夫。」
「ていうか、なんでそんなに弟子になりたいの?」
「あんたは、強い。俺が生きていた中で、一番強かった。俺は強くなりたいんだっ!」
「…私から学べることないと思うけど…」
焔はつい、心の中の声がボソッと漏れた。
「頼むっ!弟子にしてくれっ!」
メルギアは、頭を下げて言った。
「えぇー、まず弟子なんかいらないけど…」
「なら、ペットでもいい!」
「いらないものはいらないよ!」
すると、メルギアはボンッと音とともに、さっきの犬の姿に変わった。
目をうるうると輝かして、「クゥーン…」と可愛らしく鳴いた。
「くっ!かわいい…!」
じぃーと焔を見つめる。
「…はぁ、しょうがない。わかったよ…」
メルギアは、顔をパァ―ッと輝かせた。
「た だ し !人前では人の姿にならないこと。わかった?」
「ワンッ!」と元気よく返事をした。