ありふれた日常こそ、尊い。
そんな不安を抱きつつも、凪の"彼女"として凪のお母さんに会いに行く日がきてしまった。
第一印象は大事だよね!
この格好、変じゃないよね?
わたしは清潔感を重視し、白いワンピースを着て、鏡の前に立ち確認した。
凪のお母さんが安心してくれるような"彼女"を演じなきゃ!
すると、スマホがピロンッと鳴った。
わたしはスマホを手に取り、届いたLINEを開いてみる。
{ 着いたぞー )
凪からのLINEだ。
わたしはスマホをバッグに入れ、「よし!」と気合を入れると、タペストリーのザッ◯スに向けて「行ってきます!」と言い、バッグと事前に用意しておいた凪のお母さんへの手土産を持ち、ローヒールのパンプスを履いて、家を出た。
外に出ると、わたしの自宅マンションの前に凪の白い車が停まっているのが見えた。
わたしは車の方へ歩み寄り、助手席のドアを開けると「おはよう!」と言い、車に乗り込んだ。
「おはよう。ごめんな、せっかくの休みに。」
「全然だよ!どうせ予定なんてないし!」
「本当ありがとう。じゃあ、向かいますか。」
凪はそう言って、車を出した。
そういえば、凪の車に乗るの初めてだなぁ。
そう思いながら、ふと運転席側を向き、運転をする凪の横顔を見る。
運転する凪、、、何かかっこよく見える。
さすが、モテ男だなぁ。