ありふれた日常こそ、尊い。
「なぁ、美月。」
突然、凪から名前を呼ばれ、わたしは「なに?」と返事をした。
「今更だけど、、、後悔してないか?」
「えっ?」
「いや、、、美月に彼女のフリ頼むだなんて、、、俺、何で美月を巻き込んじゃったんだろうって、反省してさ、、、。」
「もう、何言ってんの?後悔なんてしてない。それにわたし言ったでしょ?"凪のお母さんに安心してもらえる手伝いさせて?"って。」
わたしがそう言うと、凪は微かに微笑み「やっぱり美月って、いい奴だな。」と言った。
「そうでしょ〜?あ、そうそう!凪、ffVIIリバ◯スどこまで進んだ?」
「あぁ、今アンダー◯ーサーから砂漠みたいなとこ出て、バレ◯ト見つけたとこでセーブした。」
「あぁー!そこ、これからめっちゃ泣けるとこじゃん!」
「あのあと、ダ◯ンと会うんだよな?」
「そうそう!わたし、そこめっちゃ号泣したよ!」
「いや、あの場面は泣けるよな。初代のやつでもウルッときたからな。美月は?今どこ?」
「わたしはね、ゴン◯ガ終わって、今ゴール◯ソーサーに戻ったとこ!」
「もうそんなとこまで行ったの?!」
「いやぁ〜、ゴン◯ガはマジでヤバかった!」
「ははっ。美月の好きなザッ◯スの故郷だもんな。」
わたしたちはそんな会話をして盛り上がりながら、凪の実家へと向かった。
凪が笑ってくれてる。
良かった。
さっきのちょっとしんみりした雰囲気のまま行きたくなかったんだぁ。
仲良さげなところを凪のお母さんに見て欲しかったから。