推しは恋のキューピッド
「えと…池袋駅東口に12時です。」


私がそう答えると、川崎さんは頷く。

「それなら時間に少し余裕がありますね!
…もし良かったらなんですけど、
中森さんのヘアメイク
お手伝いさせてもらえませんか?
この間といつもお世話になってるお礼もかねて!
私プロではないですけど、ヘアメイクやったりするの結構好きで得意なんです!」


川崎さんがずいっと身を乗り出してくる。
たしかに川崎さんは毎日ヘアアレンジも違うし、
メイクもいつも崩れることなく綺麗だ。


「でもそんなにお世話になっちゃって、迷惑じゃない?」


私が伺うと、川崎さんはキョトンとした顔をしている。


「全然迷惑じゃないですよ!もしそうなら、私から提案なんてしません!というかちょっと嬉しいんです。
中森さんともっと業務外でも仲良くなれたらなって思ってるところあったんで、きっかけができて!」


なんといい子なのだろうか。


「それじゃあ、お願いしちゃおうかな…」


「そうこなくっちゃ!」


こうして私の土曜日の準備は万端となった。











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