推しは恋のキューピッド
なんだかんだあっという間に
昼休みの時間になった。

川崎さんは待ってましたと言わんばかりに、
素早くお弁当箱を取り出すと、
私の腕をつかんだ。

「中森さん!お昼行きますよ!」

私はされるがまま屋上へと向かう。

そして、土日の出来事をまるまる伝えた。


「…というわけで、好きって気づいた瞬間に
失恋しちゃった!色々たくさん協力してくれたのに
ごめんね。」


私がそういうと、川崎さんは泣きながら私を抱きしめる。

「川崎さんがなんで泣くのよ〜」

 
「だって〜」


私も川崎さんを抱きしめ返し、背中をさすりつつ
話しかける。


「たしかに早川課長のことは残念だったけど…
でもね、こんな風に川崎さんと仲良くなるきっかけができたことは本当によかったなと思う。
ありがとうね。」

「私もです〜!あと川崎さんじゃなくて、晴香って言ったじゃないですか〜!」

泣きながら言うので笑ってしまった。


「そうだった!じゃあ晴香ちゃんで!」

「じゃあ、私も梓さんって言います〜!」


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