大国に嫁いだ小国の姫は国家機密を知り影武者と取引する【完結】
第14話 セルファ遭遇事件
「ローザンの王宮って、本当に広いわね~」
昨日に続き、今日もミトは王宮探検に繰り出していた。
別邸は一人で歩き回っても問題ないが、王宮内はローザンのお付きの人を一人以上同行させなければならない。
昨日はユキが、今日はサキが付いている。
彼女達には通常の仕事もあるはずなので、付き合わせるのは申し訳ないと思うのだが、決まりだから仕方がない。
ユキとサキは必要以上にはあまり喋らないようだ。
かと言って、冷たくあしらわれるといった感じではない。
合理的で、効率的なのだろう。わからないことを聞けば、的確に教えてくれた。
まるで生きているローザンの地図・辞典である。
(さすがローザン。全てがハイレベル)
昨日はとりあえず一通り王宮内を歩いた。
ただそれだけで、1日が終わってしまった。
とにかく、とんでもなく広い。ラミリアの比ではないのだ。
興味深い場所は多々あったが今日出向く場所は決めていた。図書館だ。
昨日はチラリと覗いただけ。
じっくり書物を見るとしたら、果たして何日、何カ月かかるだろう。
もしかしたら年単位で時間がかかるかもしれない。
膨大な書物量を誇る図書館は、ミトが一番行ってみたい場所だった。
入り口で、サキがなにやら手続きをする。
ここにある書物は、どれもこれも貴重なもののようで、厳重に管理されていた。
昨日の内にミトが今日図書館を利用する旨を伝えているので、簡単な手続きで済んだようだ。
「貸し出しできる書物は殆どありませんが、もしお部屋へお持ちしたいものがあれば、確認いたしますのでおっしゃってください」
サキがそう説明してくれた。
「わかったわ。ありがとう」
時間はたっぷりある。興味深い本があれば、ここで読みふければいいだけだ。
ミトは、宝探しの気分でウキウキと書物を見始めた。
昨日に続き、今日もミトは王宮探検に繰り出していた。
別邸は一人で歩き回っても問題ないが、王宮内はローザンのお付きの人を一人以上同行させなければならない。
昨日はユキが、今日はサキが付いている。
彼女達には通常の仕事もあるはずなので、付き合わせるのは申し訳ないと思うのだが、決まりだから仕方がない。
ユキとサキは必要以上にはあまり喋らないようだ。
かと言って、冷たくあしらわれるといった感じではない。
合理的で、効率的なのだろう。わからないことを聞けば、的確に教えてくれた。
まるで生きているローザンの地図・辞典である。
(さすがローザン。全てがハイレベル)
昨日はとりあえず一通り王宮内を歩いた。
ただそれだけで、1日が終わってしまった。
とにかく、とんでもなく広い。ラミリアの比ではないのだ。
興味深い場所は多々あったが今日出向く場所は決めていた。図書館だ。
昨日はチラリと覗いただけ。
じっくり書物を見るとしたら、果たして何日、何カ月かかるだろう。
もしかしたら年単位で時間がかかるかもしれない。
膨大な書物量を誇る図書館は、ミトが一番行ってみたい場所だった。
入り口で、サキがなにやら手続きをする。
ここにある書物は、どれもこれも貴重なもののようで、厳重に管理されていた。
昨日の内にミトが今日図書館を利用する旨を伝えているので、簡単な手続きで済んだようだ。
「貸し出しできる書物は殆どありませんが、もしお部屋へお持ちしたいものがあれば、確認いたしますのでおっしゃってください」
サキがそう説明してくれた。
「わかったわ。ありがとう」
時間はたっぷりある。興味深い本があれば、ここで読みふければいいだけだ。
ミトは、宝探しの気分でウキウキと書物を見始めた。