悪女の代役ステラの逃走。〜逃げたいのに逃げられない!〜




ルードヴィング伯爵との契約を満了した後の私の夢はリタとしてではなく、私として自由気ままに生きることだった。
その夢とは少し違うかもしれないが、私は今、自由で、私として何不自由なく生きている。

大変なこともあるが、愛の溢れる今の日常を私は愛おしく思う。

馬車の外で睨み合うユリウスとロイ。
それからその後ろで礼儀正しく立っているが、そんな2人を迷惑そうに見ているセス。

彼らを見て私は今度は頬を緩めた。

まだまだいろいろと大変なこともあるだろうが、1人ではない今の私ならきっと大丈夫だ。



end.




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