一途な消防士は、初恋の妻を激愛で包み込む
「香月はこれから、いつでも星奈ちゃんを独り占めできるんだから! 今日はお母さんに譲ること!」
「駄目。星奈さんは俺の。繋いだまこの手は、絶対に離さない」
「か、香月先輩……!」
義母と視線を合わせて火花を散らす夫の姿に慌てた私は、繋いだ手を離そうと力を抜いたけれど。
香月先輩は宣言通り指先に力を込める。
離れないように、強く。
ーーさっきまで、仲がよさそうだったのに……。
私は再びオロオロと視線をさまよわせ、狼狽える羽目になった。
「全員で、料理を作ればいいだけの話だ」
「まぁ! とっても素敵なアイディアね!」
「4人でキッチンに横並びは、無理があるでしょ……」
「私はここを動くつもりはない。母さん。餃子でも作ろう」
「いいわね! 愛の共同作業って感じで! みんなでお話しながら、楽しく料理をしましょう!」
さっそく準備しなきゃと慌ただしく動き始めた義母の姿を前にした私は、慌てて「手伝います」と声をかけた。
「駄目。星奈さんは俺の。繋いだまこの手は、絶対に離さない」
「か、香月先輩……!」
義母と視線を合わせて火花を散らす夫の姿に慌てた私は、繋いだ手を離そうと力を抜いたけれど。
香月先輩は宣言通り指先に力を込める。
離れないように、強く。
ーーさっきまで、仲がよさそうだったのに……。
私は再びオロオロと視線をさまよわせ、狼狽える羽目になった。
「全員で、料理を作ればいいだけの話だ」
「まぁ! とっても素敵なアイディアね!」
「4人でキッチンに横並びは、無理があるでしょ……」
「私はここを動くつもりはない。母さん。餃子でも作ろう」
「いいわね! 愛の共同作業って感じで! みんなでお話しながら、楽しく料理をしましょう!」
さっそく準備しなきゃと慌ただしく動き始めた義母の姿を前にした私は、慌てて「手伝います」と声をかけた。