結婚できない症候群②
それからと言うもの、教室に通う度に、相原先生は落ちこぼれの私を、なにかとフォローしてくれた


「今日は海老のチリソースいためを作りましょう。」


「はーい。」


「まずは海老の背ワタを取ります。」


なぜかこの教室、材料を切る前に、一つ作業が入るんだよね


これがまた、面倒くさい作業


そんな、悪戦苦闘をしている時に限って、私の元へやってくる相原先生


「綺麗に取れますか?」


「はははっ…なんとか…」


すると先生は、近くの海老を一つ取ると、爪楊枝を使ってスルッと背ワタを取った


「こうすると、簡単に取れますよ。」


「あっ、ありがとうございます。」


小さく頭を下げながら、自分もやってみた


意外とひょいっと取れる


「なんか、楽しい…」


だんだんリズムに乗ってきた頃だ


「小林さんって、面白い方ですね。」



初めて見る 相原先生の顔のアップ


「初めて言われました。そんな事。」


カワイイとは、腐る程言われた事があるけど


「最初は髪も結ばないし、マニキュアもばっちりしてるし。本気で料理する気、あるのかなって思ってました。」


「ははは…」


確かにその通りかも



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