結婚できない症候群②
「…来てくれたんだね。」


「ああ、暇だったからな。顔も見たかったし。」



久しぶり聞く 俊介君の柔らかい声だった



「あぁ、そうだ。俊介君、ここに座って。」


私はキッチンの横に、椅子を用意した


「えっ?ここで食べるの?お店じゃなくて?」


「うん。今日は私が、俊介君の為に料理を作るから。」


「へえ~~」


スラッとしている俊介君は、足の長い椅子に座っても、様になる


「それは楽しみだな。」


彼の微笑みを見ると、時間が戻ったみたいだ


「今日は何を作ってくれるの?」


「今日はね。ロールキャベツを。」


「ははっ!前の麗奈だったら、絶対作れない料理だ。」



ああ 笑ってくれた


俊介君が 笑ってくれた





「じゃあ、僕はお店にいますんで。」


「はい。」


気を使って相原先生がキッチンを去ると、いよいよ私の作戦の開始だ



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