桃色
ゆぅ君と別れてから、私は前みたいになつと千絵と一緒に帰ってる。


こうして3人で一緒に帰れる日も残り少なくなった。

「あ~ぁ、卒業までホンマにあとちょっとになったね・・・」


寂しくてそんなことばかり言ってしまう。


「うん、なんだか寂しいね・・・」


千絵もそう言った。

卒業の日が近付くと私達の気分はどんより曇ってた。


「もう!!あとちょっとやからこそ楽しく過ごそうよ!」


なつだけは、いつもハイテンションだ。


「なつを見習わないとね!」


私はそんなことを言った。


別れをこんなにも考えた15の冬だった。


中学校卒業と初めての彼氏との別れ。


この二つは私にとってとても辛い別れだった。


卒業の時、流れた音楽。

私達の思い出の音楽。

ずっと、ずっと忘れないよ。


今でもあの曲を聴くとあの頃に戻った気分になれる。

私にとって思い出の曲。


私達の卒業式は号泣で終わった。

なつも千絵も梨花も私もみんなみんな号泣してた。


先生達も泣いてたね。


一人一人、卒業証書をもらって在校生や校長先生からお祝いの言葉をもらって卒業生代表は感謝のことばを述べた。


後ろでは親達も号泣してた。


今まで私を育ててきてくれてありがとう。

私は心の中で両親にありがとうを言った。


本当にいい卒業式だった。




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