桃色
「桃子、これ書いて~!!」


梨花が一枚の紙を渡してきた。


「あっ、私のも書いてよ~!」


私はそう言って、持っていた一枚の紙を渡した。


「分かった~♪」


卒業間近になり、梨花はみんなにメッセージカードを書いてもらってた。

よく、あるじゃん?卒業前とかに配って書いてもらうやつ!


私のメッセージカード。

なつや千絵達にも渡した。

まだまだ、枚数はいっぱいあるけど、もう渡す人いないや。


相変わらず、クラスのみんなには嫌われてるし。

渡しても、書いてくれるかどうか分かんないし・・・。

だけど、残り少ない時間だからこそ大切にしたいよ。


私は自分からみんなに渡せなかった。

でもね、私に書いて~って渡してくれる人が少しずつ増えていったんだ。


それが、どうしてなのか分からなかったけど、何だか嬉しかった。

だから、私のも書いてって言えた。

私のメッセージカードも少しだけ増えた。


私はカバンに1枚のメッセージカードをこっそり、入れていた。

書いてもらいたいけど、渡せない人。


・・・・・それは、ゆぅ君。

渡せるわけなんてないけどね。




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