桃色
私は、今日一日中、昨日の出来事を
考えていた。

昨日のパーティーの後、ゆぅ君が
タケルのことを気にしていたことが
ずっと、心に引っかかっていた。


もう、これ以上、連絡を取ったり、
会うのはやめようって決めた。


これで、最後にしよう・・・。


そう思って、仕事帰りにタケルの家に
寄ることにした。




「うわぁ~、桃子、どしたんや?」

私がいきなり、家に訪ねてくるから、
タケルはびっくりした顔をした。

いつもなら、何変な顔してんの?とかって
言うんだけど、今日はおふざけはなし。


「あのね、ちょっと、話したいことが
 あってね・・・」

「とりあえず、上がれよ」

タケルはいつもと様子が違う私に
気付いたのだろうか?


そう言って、部屋に上げてくれた。


タケルの一人暮らしの部屋。

ここに来るの初めて・・・。

そして、最初で最後・・・。


タケルらしく部屋の中は散らかっていた。


「まぁ、その辺に座っといてな!」

そう言われて、私はソファ~に座った。

「今日な、姉貴が来るってよったんやけどな」

タケルは言いずらそうに言った。


「姉貴って、奈々さん?」

「うん・・・」

「ホント?昨日も言ってたじゃん!
 私、奈々さんに会いたい!」

「そんな、会ってもたいしたことねぇけど・・・」

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