わたしのスマホくん
**子供用スマホくん**

スマホが見つかった安心と、人化するスマホを得たことによる動揺がすごい。

次の日の日曜日。休みなのにろくに眠ることが出来なかった。
碧くんが目の前で人の姿からスマホになって、また戻ったあの光景がずっと頭からはなれなくて。

「……今日は早く寝よ」

起きると同時に寝ることを考え、机の上の……碧くんに目を向けた。

碧くんがスマホだと分かったあの後──


『とりあえず、家族の前ではその姿になるのは無しってことで……』
『分かった』
『あと……あ、自己紹介ってしたほうがいいのかな?』
『大丈夫。データ入ってるから』
『そ、そうだよね』

言わずとも持ち主の名前は入ってるもんね。

『あ、でも……青空については知らない事だらけだから、これから教えて欲しい』
『わたしのこと?』

『君の好きなもの、沢山知りたい』

ほとんど無表情なのに、碧くんからはどこか優しい雰囲気というか、そんなものを感じる。

『う、うん。わたしも操作方法とか知りたいし慣れていきたいから……』
『お互いに知っていこう』

そう約束をしたから、起きるとちゃんとスマホのまま。

──これ、人の姿じゃなくても声かけたら伝わるのかな?一応、挨拶だけしてみる?

「……お、おはよう」

なんて……
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