わたしのスマホくん
**人としての生活**

碧くんのケースが届き、早速入れてみた。
自分が選んだ黒っぽい中に星模様があるケースにわたしは満足だけど。

「つけ心地はいかが?……なんちゃって」


【ありがとう】

「っ!よ、良かった」

やっぱりこれ、伝わってる返事なんだね。
そして……同じように机に置いてあるもう一つのスマホ……いや、兎川桃李くん。
桃李くんがやたら画面をちかちかと光らせている。
でもそんな機能、あったっけ?
桃李くんがやってるのは間違いないけど。

桃李くんのケースはピンクのうさぎ柄で、耳ががついてるもの。本体は水色。

「……もしかして、ケースと本体の色が人の姿に反映されてるってこと?」

碧くんも青緑の限定デザインだから、髪とか同じ。そういえば名前に新星で星……次に碧くんを見たら、服に星かいてあったりするのかな……。
桃李くんのパーカーもピンクうさぎだった。
髪水色だし。

「……間違いない」

人の状態はケースと本体の見た目や色で決まってる。
……でも何故こんなことが起きてるのか不思議でしょうがない。

充電器を何度も見返してみたけど、なにも変なところはなくて。
スマホ本人たちが気にせず人の姿に順応してるのがまた驚き。

でもまぁ、これからのことは少しずつ話しあっていこ。
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