わたしのスマホくん
「……ってことで、青空!何食べる?」
「あ、そうだった!えっとね──」
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「……ただいまーっと。おわっ!」
明かりがなく誰もいない家に入り、玄関で靴のストラップを外すためにバッグを置けば、暗い玄関が急にまぶしくなった。
目をつむりながら靴を脱げば、カチッと碧くんが電気のスイッチを押してくれる。
「ありがと碧くん」
「うん」
「……うん?」
返事をしてくれた碧くんを始め、並ぶ皆に目をやれば、ものすごく顔がゆるみきっていた。
無の碧くんも、莉雨くんも割とわかりやすいくらいに。
「……皆、どうかしたの?」
円華くんと桃李くんは異様に上機嫌だし、明華くんもにこにこ。
「えへへーそらが大事って言ってくれたから、ボクうれしくてずっと幸せいっぱいなのー」
うさ耳のパーカーをかぶってキャッキャする桃李くんは、ねー!と碧くんと莉雨くんに共感を求めた。
無表情組も珍しく『うん』と柔らかい表情に。
「俺もあれは嬉しかったなぁ。大事って言われるとグッとくるものがあるって言うかさ。な、円華」
「まぁ嬉しくないわけじゃないよ」
「明らかに嬉しい顔してるくせに……ツンデレかお前」
「うるさい明華」
なるほど……渚との会話で大事って言ったことによろこんでもらえてる、ということか。