First Light.
私が通っている学校は私立藤咲女子高等学校。
ここら辺では唯一の女子校で、そこそこ有名な学校だった。
そしてこの学校に入学して良くも悪くも勘違いされるのが、藤咲はお嬢様学校だという事。
私は普通の一般家庭に生まれた庶民だ。
「それ勘違いです。私お嬢様じゃないんで」
白の丸襟半袖ブラウスにグレーのチェックプリーツスカート。
首元にはボルドーのリボンタイがついており、校章入りの同じくボルドーのサマーニットベストがうちの学校の制服。
「あそこってお嬢様校だろ?」
「違います」
「ふぅん」
「とにかく、ここまで持って来ていただいてありがとうございました」
学校にチクられたらやばい。
そしたら母親に連絡がいってしまう。
ここで逃げたって学生証を持っているこの人には私がこの学校の生徒だという事はバレてるし意味がない。
「…あの、」
「もう家に帰るんだろ?近くまで送ってってやるよ」
「……はい?」
駐輪場にバイク停めてあるから、と私の学生証をヒラヒラと見せびらかしながら駅の入口から離れた駐輪場へ彼は歩いて行く。