First Light.
「理人なら部屋に居るよ」
え、と声を漏らすと朱音さんはニコリと微笑んだ。
「理人に会いに来たんでしょ?」
理人さんに好きだと言った数週間後、朱音さんからメールが送られてきた。
《急にごめんね》
《理人と喧嘩でもした?》
それは心配のメール。
「…あ、修学旅行のお土産を渡しに来ただけなんです。奏汰さんとも一緒にどうぞ」
「え、俺らにまで?わ、ありがとう。…でもこれ、一人一人分けられてるよね?」
「ですね…」
「……奏汰と俺の分は貰っとくね。でも理人のは自分で渡しな」
大丈夫だから、と諭されそのままお店の中へと案内された。
2階に続くドアを開けられ階段を上り、部屋のドアの前で立ち止まった。
2度目の理人さんの部屋。
中からは微かに物音がする。
…本当に、居るんだ。
ふぅ、と息を吐いてドアをノックした。