First Light.


ドアが開けられるまでの数分間、今まで1番の緊張が走り全身が震えていたと思う。


「…はぃ……、え、」

「あっ、と、お久しぶりです…」


久しぶりに見た理人さんの姿。
最後に会ったあの日より髪が少しだけ伸びている。
ドアを開けられた瞬間にふわりと匂った甘い匂いは変わっていなかった。


「……久しぶり」

「ぁ、あの、修学旅行に行ってたんです。理人さんにもお土産買ってきたので受け取ってもらえませんか?」


そっと持っていた袋を差し出すと、ゆっくりと手を伸ばして受け取ってくれた。


「…ありがとう」

「いえ…」


…どうしよう。

お土産を渡し終わった後のことを全く考えてなかった。
このまま帰った方がいいだろうか。

…帰って、いいんだろうか。


「……この後暇?」

「えっ?」

「用があるなら別にいいけど」

「暇です!」

「…あっそ」


私から目を逸らし、理人さんは言葉を続けた。


「中で、お茶でも飲んでけば?」


ぶっきらぼうに、素直じゃないその言葉は彼らしく懐かしい。


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