First Light.


「着いた」

「あ、ありがとうございます…」


バイクなんて乗り慣れてなくて、そのスピードに驚いてぎゅっと目を瞑って乗っているといつの間にかコンビニに着いていた。


「…マジでこっから家近ぇの?」

「はい、10分もかからないです」

「へぇ」


そう言いながら彼は辺りをキョロキョロと見回していた。


「あの、学生証返してもらってもいいですか?」

「あぁ、はい。もう落とさないようにな」

「ありがとうございます」


ポケットから取り出された私の学生証。
受け取ってホッとし帰ろうとした時だった。
肩に下げていた鞄がいきなり後ろにグイッと引っ張られ危うくバランスを崩して転けそうになった。


「なっ、何ですか!?」

「小腹空いた」

「はっ?」


立てた親指は背後にあるコンビニを指した。

…私に何か奢れと?
いやまぁ、確かにここまで送って貰った上にこの間は助けて貰っている。
その上学生証まで持って来てくれて……。

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